原作『汽車のえほん』を映像化したTVシリーズ。1979年より年鑑でこのタイトルが誕生。1984年より英国で放送開始。
1979年、イギリスの女性放送作家ブリット・オールクロフトは、蒸気機関車の鉄道文化を題材とした5分のドキュメンタリー番組の制作を企画していた。
英国鉄道に関する多くの文献を読んでいた所、『汽車のえほん』の原作者であるウィルバート・オードリーの息子であるクリストファー・オードリーが執筆した書籍と巡り合い、交渉の末に番組の制作へと繋がる。
映像化には否定的であった原作者を説き伏せる点から制作に奔走。
様々な映像化方法の中から、予算を考慮した上で最終的に、嘗て『サンダーバード』の制作にも関与したデヴィッド・ミットンの案によって鉄道模型を使用した人形劇としての映像化が決定された*1
絵本執筆当時の鉄道情勢や、ウィルバートが拘った実在するかの様に設定される緻密な世界観は、幼児向け番組という枠組みの中でも出来る限り尊重された。
第1シーズンの放送後に、本作は英国から数々の賞を受賞する等非常に高い評価を受けた。
然し、テレビシリーズの放送に際しては、原作のエピソードのみを映像化する契約になっていた為、第1シーズンの放送から2年後に制作された第2シーズンの時点で、原作不足という問題が浮上する。
原作者とその息子であるクリストファー・オードリーは、テレビシリーズの為に新規の作品を書き下ろす等、協力的な姿勢で本作に関わっていた。
然し第3シーズンにおいて、当時の技術や予算の範囲で映像化が可能な作品が足りなくなってしまった。
そこで第3シーズンでは出版社から許諾を得た上で、ブリットやデヴィッドが創作した作品*2も併せて放送されたが、鉄道考証が全く成されていない内容にウィルバートは激怒する。
第4シーズンでは技術の向上により、かつては映像化が不可能だった一部の作品群が次々映像化され、放送ラインナップの大半を占める事となる。
ブリットによって創作された作品は1話のみ挿入されたが、それにも原作者は不満の意を述べている。
第4シーズン放送後の1997年3月21日にウィルバート・オードリーが死去、それに伴って契約が改定された為に第5シーズン以降からはテレビオリジナル作品での展開にシフトする事となる。
第3シーズン及び第4シーズンの件もあり、原作者の意向を重く受け止めたブリットは、第5シーズンの制作には鉄道関係者をアドバイザーに招き、実在の鉄道で実際に起こった事等を脚本に反映する制作体制をとった。
2000年に公開された『きかんしゃトーマス 魔法の線路』が失敗に終わり、監督を行ったブリット・オールクロフトが自ら責任を取る形で『きかんしゃトーマス』の制作から手を引いた。
その後、『ヒット・エンターテインメント社』がブリット・オールクロフト社を買収。
第7シーズン迄は従来の番組制作スタイルが踏襲されたが、第8シーズンからはヒット社の制作方針で番組制作スタイルを一新した新シリーズが制作される様になった。
2009年以降は制作費等の問題から制作形態がCGアニメーションに変更される事となり、カナダのCG製作会社『ニトロゲン・スタジオ』へと制作体制が移管された。
尚、第16シーズンを以ってニトロゲン・スタジオはCG制作から撤退し、第17シーズンからアーク・プロダクション(現:ジャム・フィルド・トロント)>アーク・プロダクションがCG制作を行っている*3
2011年10月24日、マテルがヒット社を6億8000万ドル(約518億円)で買収すると発表。ヒット社はマテル傘下の子会社となる。
尚、長編第13作以降、ヒット社はマテルの映像制作部門である「マテル・クリエイションズ」に部門吸収される形で制作が移管されている。
その後、第24シーズン限りでジャム・フィルド・トロント>アーク・プロダクションでのCG制作が終了し、第25シーズンより製作会社が変更される。
英米では第12シーズンまでナレーターによる朗読形式で(長編第1作のみ個別に声優があてられた)、長編第4作>きかんしゃトーマス 伝説の英雄よりキャラクターボイスを声優が担当したが、日本では第1シーズンから現在に至るまでキャラクターボイスを其々の声優が担当している。

短編作品
シリーズ英国放送日本放送日本放送局制作会社
クラシック・シリーズ
第1シーズン1984年1990年フジテレビブリット・オールクロフト社
第2シーズン1986年1991年フジテレビブリット・オールクロフト社
第3シーズン1992年フジテレビブリット・オールクロフト社
第4シーズン1994年1995年フジテレビブリット・オールクロフト社
第5シーズン1998年1998年〜1999年フジテレビブリット・オールクロフト社
第6シーズン2002年2002年〜2003年フジテレビガレイン(トーマス)社
第7シーズン2003年2004年フジテレビヒット・エンターテインメント
新シリーズ
第8シーズン2004年2006年〜2007年フジテレビヒット・エンターテインメント
第9シーズン2005年2008年テレビ東京ヒット・エンターテインメント
第10シーズン2006年2008年〜2009年テレビ東京ヒット・エンターテインメント
第11シーズン2007年2009年テレビ東京ヒット・エンターテインメント
第12シーズン2008年未放送*4ヒット・エンターテインメント
CGシリーズ(ニトロゲン・スタジオ制作)
第13シーズン2010年テレビ東京ヒット・エンターテインメント
第14シーズン2010年2012年〜2013年NHK Eテレヒット・エンターテインメント
第15シーズン2011年2012年〜2013年NHK Eテレヒット・エンターテインメント
第16シーズン2012年NHK Eテレヒット・エンターテインメント
CGシリーズ(アーク・プロダクション制作)
第17シーズン2013年〜2014年NHK Eテレヒット・エンターテインメント
第18シーズン2014年〜2015年2014年〜2016年NHK Eテレヒット・エンターテインメント
第19シーズン2015年〜2017年2015年〜2016年NHK Eテレヒット・エンターテインメント
第20シーズン2016年〜2017年NHK Eテレヒット・エンターテインメント
CGシリーズ(ジャム・フィルド・トロント制作)
第21シーズン2017年〜2018年NHK Eテレマテル・クリエイションズ
BWBAシリーズ(ジャム・フィルド・トロント制作)
第22シーズン2018年〜2019年2019年〜2020年NHK Eテレマテル・クリエイションズ
第23シーズン2019年2020年NHK Eテレマテル・クリエイションズ
第24シーズン2020年未定未定マテル・クリエイションズ
All Engines Go! シリーズ(制作会社名不明)
第25シーズン2021年未定

長編作品
説明・日英米で同年に公開されたのは長編第1作と長編第10作で、長編第2作は3年遅れで、それ以外の作品は半年遅れで公開されている。&br;・長編第3作、長編第11作、長編第12作、長編第13作の日本語タイトルは命令形の動詞が先頭に付いている。
シリーズ英国公開日本公開
1魔法の線路2000年
2みんなあつまれ!しゅっぱつしんこう2005年2008年
3トーマスをすくえ!!ミステリーマウンテン2008年2009年
4伝説の英雄2009年2010年
5ミスティアイランド レスキュー大作戦!!2010年2011年
6ディーゼル10の逆襲2011年2012年
7ブルーマウンテンの謎2012年2013年
8キング・オブ・ザ・レイルウェイ トーマスと失われた王冠2013年2014年
9勇者とソドー島の怪物2014年2015年
10トーマスのはじめて物語2015年
11探せ!!謎の海賊船と失われた宝物2015年2016年
12走れ!世界のなかまたち2016年2017年
13とびだせ!友情の大冒険2017年2018年
14Go!Go!地球まるごとアドベンチャー2018年2019年
15チャオ!とんでうたってディスカバリー!!2019年2020年
制作中止The Adventures of Thomas不明*5-

スピンオフ作品
シリーズ英国放送日本放送
ジャックとソドーとうのけんせつがいしゃ?2006年未定


スペシャル作品
作品名英国公開
Bubbling Boilers2016年

特別番組
番組名日本放送日本放送局
きかんしゃトーマスとイギリスのたび1992年フジテレビ
なつやすみスペシャル2001年フジテレビ721
クリスマススペシャル2001年フジテレビ721
ポンキッキ30周年スペシャル2003年フジテレビ
サタキッズLIVE完全版2004年フジテレビ721
ミュージカル きかんしゃトーマスとなかまたちスペシャル2005年フジテレビ
〜蒸気機関車は生きている〜2005年TBS
きかんしゃトーマス スペシャル2007年フジテレビ
「ソドー島の夏まつり」オススメ2009年テレビ東京
この夏トーマスに会いに行こう2009年テレビ東京
きかんしゃトーマスがやってきた2012年Eテレ
クリスマススペシャル20122012年Eテレ
ウインタースペシャル2013年Eテレ
クリスマススペシャル20142014年Eテレ
クリスマススペシャル20152015年Eテレ
きかんしゃトーマスのヒミツ旅 誕生70年 世代を超えたおくりもの2015年NHK総合
キャラクタースペシャル〜トーマス編〜2016年&br;2017年&br;2018年Eテレ
キャラクタースペシャル〜パーシー編〜2016年Eテレ
キャラクタースペシャル〜ジェームス編〜2016年Eテレ
クリスマススペシャル20162016年Eテレ
キャラクタースペシャル〜ヘンリー編〜2017年Eテレ
キャラクタースペシャル〜ヒロ編〜2017年Eテレ
クリスマススペシャル2017?2017年Eテレ
キャラクタースペシャル〜トビー編〜2018年Eテレ
キャラクタースペシャル〜エドワード編〜2018年Eテレ
キャラクタースペシャル〜トップハム・ハット卿編〜2018年Eテレ
クリスマススペシャル20182018年Eテレ
「きかんしゃトーマス」新シリーズ直前スペシャル2019年Eテレ
「きかんしゃトーマス」ワールドスペシャル〜インド編〜2019年Eテレ
「きかんしゃトーマス」ワールドスペシャル〜中国編〜2019年Eテレ
「きかんしゃトーマス」ワールドスペシャル〜オーストラリア編〜2020年Eテレ

OVA作品
Pちゃんのハロートーマス&ジェームス1996年フジテレビ
トーマス&コニーちゃん ワンダフルアメリカンジャーニー2000年フジテレビ

YouTube配信作品
Thomas' YouTube World Tour2015年
Thomas creator collective2015年
きかんしゃトーマス 走れ!世界のなかまたち キャラクター紹介2016年
Great Race Friends Near and Far2017年
Thomas 'Aussie Football Adventure2017年
Share a Selfie for Children in Need2018年
Meet The Steam Team2019年

地上波
ひらけ!ポンキッキ
Super Kids Zone ポンキッキーズ
ポンキッキーズ21
ポンキッキーズ
ポンキッキ
のりスタ1・2・3!
のりスタ100%
のりスタピッピー!
きかんしゃトーマス(NHKEテレ)

BS放送
東京キッズクラブ
きかんしゃトーマス(BS放送)
トーマスくらぶ

CS放送
チルドレンタイム
きかんしゃトーマス(カートゥーン ネットワーク)

その他の番組
IQサプリ
ネプリーグ

親番組
Shining Time Station

イベント開催年
きかんしゃトーマス クリスマスコンサート ソドー島のメリークリスマス2017年

没作品
なさけないヘンリー(1953年)
きかんしゃトーマス(1976年)

ナレーター?
英国版リンゴ・スター?第1シーズン-第2シーズン)
・マイケル・アンジェリス(第3シーズン-長編第7作)
・ピアース・ブロスナン(長編第3作)
・マーク・モラガン(長編第8作-第21シーズン)
・ジョン・ハスラー(第22シーズン-)
米国版リンゴ・スター?第1シーズン-第2シーズン)
・ジョージ・カーリン(第1シーズン-第4シーズン
アレック・ボールドウィン?第5シーズン-第6シーズン)
・マイケル・ブランドン(第7シーズン-長編第7作)
・ピアース・ブロスナン(長編第3作)
・マーク・モラガン(第13シーズン『ゆきのひのできごと』*6、長編第8作-第21シーズン)
・ジョセフ・メイ(第22シーズン-)
日本版・森本レオ(第1シーズン-第8シーズン)
・ジョン・カビラ(長編第2作-第21シーズン)
・比嘉久美子(第22シーズン-)

関連作品
作品名英国放送日本放送
がんばれタッグス1988年1992年

比較
原作・TV版 比較?

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